経済を活性化させるためには、これまでの担い手以外の参入が不可欠です。そのため、女性や若者の起業が望まれています。
今回はその中でも女性起業家向けの補助金、助成金について解説します。本当であれば「女性向け」という性別で分けたものがなくなるくらい男女平等になれば望ましいのですが、女性社長率10%未満(約8%)の日本では、まず活躍している方を増やすことが大切です。
そのため、女性向けの「特例」や「女性枠」があるので、ぜひ我こそはと思う女性の方は補助金、助成金を使ってチャレンジしてみてください。
女性起業家に役立つ補助金5選
女性起業家に役立つ補助金、助成金を紹介します。5番目の東京都の助成金は「助成金」とありますが、実際には審査があり採択率高難度補助金になります。
補助金は審査があるので、しっかりしたプレゼンテーションが重要になります。採択に上がらない可能性も念頭に準備をお願いします。
ものづくり補助金
「ものづくり補助金」は、中小企業の「経営革新」を目的にした補助金です。単純にものづくりを補助するものではなく、経営のあり方を変えるための補助金になります。
斬新で新しい、従来にない生産方式や提供方式を導入するための設備資金を主に補助していきます。
ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
[公募要項・申請様式・Jグランツ申請情報にアクセスしたい方]
https://portal.monodukuri-hojo.jp/
IT導入補助金
「IT導入補助金」は経済産業省と一般社団法人 サービスデザイン推進協議会が運営している補助金です。
中小企業、小規模事業者を対象としたもので、自社の弱みを克服し、業務の効率化や売上アップするため、ITツールの導入を積極的に支援します。
2023年10月よりインボイス制度が導入されます。インボイスに対応したIT機器や会計ソフトなどの導入については従来よりも敷居を下げていますので、申請しやすくなっています。
IT導入補助金
[公募要項・申請様式・Jグランツ申請情報にアクセスしたい方]
https://www.it-hojo.jp/
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の顧客を増やすため、販路開拓や生産性向上をサポートする補助金です。
商工会議所、商工会の経営指導員の指示を受けながら「経営計画書」および「補助事業計画書」を作成、その後、商工会議所、商工会の承認を受けてから補助金申請します。
2023年はやはりインボイス制度への対応を後押しするため、「インボイス特例」を設けて従来枠よりも拡充した補助金額になっています。
小規模事業者持続化補助金(一般型)
[公募要項・申請様式・Jグランツ申請情報にアクセスしたい方]
https://r3.jizokukahojokin.info/
事業承継・引継ぎ補助金
「事業承継・引継ぎ補助金」は、中小企業庁が運営している補助金で、従来あった「事業承継補助金」および「経営資源引継ぎ補助金」を統一し、新たに設けられたものです。
事業承継や引継ぎのため直接的にかかる費用を負担する「経営革新型」と、事業承継の際に専門家に相談する費用を補助する「専門家活用型」があります。
女性起業家が創業に際して、M&Aの仕組みを利用したい場合、こちらの補助金を活用するとよいでしょう。
令和4年度 当初予算 事業承継・引継ぎ補助金
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業(東京都)
東京都が実施している助成金です。助成金とありますが、最初に書いたように審査がある補助金になります。
大型商業施設によって衰退が進む地域の商店街を活性化するための補助金です。商店街における新規開業・事業の多角化や事業承継等を対象にしています。起業時だけではなくM&Aなどにも活用できるのがポイントです。
・申請予定店舗が「都内商店街」
・申請予定業種が「公社が定める業種(卸売業・小売業、不動産・物品賃貸業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉、サービス業)」である
・申請予定店舗の開業が「各回助成金交付決定日以降」であること(第1回:令和3年8月1日、第2回:令和4年1月1日)
・申請時点で「実店舗を持っていない」こと
など
(2022年版)
が条件になります。
店舗造作費用、店舗賃借費用、設備購入費など最大400万円まで補助されます。こちらの助成金は「商店街起業・承継支援事業」というほぼ同じ助成金を併願できるのも大きなメリットになります。
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業
応募要項
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/wakatejosei.html
起業前、あるいは起業して数年以内ならば積極的に補助金を活用しよう!補助金活用プロデューサーにご相談を!
女性起業者向け補助金、あるいは創業して数年以内に利用できる制度が整いつつあります。今回は触れませんでしたが
補助金以外にも助成金や女性経営者向けの融資などもあり、上手に組み合わせていくと、金利の支払いなどを減らしながら潤沢な資金調達ができます。
補助金活用プロデューサーは補助金全般や女性経営者向けの補助金に詳しく、的確にサポートいたします。
女性であることは不利な要素になりません。積極的な施策が国や自治体で設けられています。どの補助金を利用すればよいのか的確に情報提供します。
起業前の方も起業後数年の方も大きなチャンスです。ぜひ補助金活用を検討いただき、お問い合わせください。
積極的な補助金活用が女性起業家成功のポイントです。