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補助金活用で国内柑橘栽培が大躍進!完熟ジュースでSDGsへの貢献、売り上げ3倍の成功事例

果物、特にみかんやリンゴなどのなじみあるフルーツは国内産がほとんどというイメージがありますが、気候の関係で外国からの輸入が原則というものもあります。

今回はスペインの柑橘類(みかんの仲間)を独自の技術を確立、日本国内で栽培して、現地で飲むようなフレッシュ冷凍ジュース製造を成功させ、さらにその搾りかすを使ってSDGsの精神を具現化した製造販売ラインを構築した例を紹介します。

この農業6次産業化を可能にしたのが『ものづくり補助金』であり、補助金の有効活用事例としても大いに注目されます。

この補助金コラムを書いた補助金活用プロデューサー

補助金記事を書いた宮野太加士自己資金を痛めない!補助金を活用した営業支援、販路開拓・販売促進に強いサポートサービスです。
とくに広告会社在職中にアサヒスーパードライブランディング ~販売促進、auブランディング起ち上げなど13業種35企業のヒット商品、ヒット サービスをプロデュース。そのノウハウをメソッド化して創業。事業戦略と資金調達を駆使 して「お客様を増やす」「売上を拡大する」経営コンサルとしてビジネス成長サポーターとして活動しています。年間9万種類も公募される補助金・助成金を選りすぐり活用した成功事例が続々! と生まれています。
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スペインの柑橘ジュースを日本でもそのまま提供したい!が動機

今回は九州にあるみかん農家の事例です。家族経営のこの農家は従来温州みかんの栽培、収穫、販売を行っていましたが、代表者が海外(スペイン)に行った際に現地の柑橘「クレメンティン」(マンダリンオレンジ)に魅せられ、何とかこれを国内、自分のみかん農園で栽培できないかと考えたのがきっかけでした。

海外視察の際に飲んだ「冷凍ジュース」がとても美味しく、生ジュースにこだわっていてはみかんのおいしさを遠くの人へ伝えられないと思い、

  • クレメンティンの栽培
  • 冷凍ジュースの生産

の2つを「ものづくり補助金」をはじめとした各種補助金で作り上げました。

ものづくり補助金(通常枠)
補助金額
1200万円(補助金MAXが1250万円)
補助率 2/3 従業員20名以下の製造業(農業)のため小規模事業者に該当
助成対象者
①中小企業(小規模事業者は補助率2/3、中小企業は補助率1/2)
②中小企業者組合
③特定事業者
④社会福祉法人、NPO法人
助成対象費用
中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス制度)等に対応するため、革新的なサービスや製品の開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資等を国が支援する補助金。

農業の6次産業化も補助の対象になる。

助成対象となる経費、費用
①機械装置・ システム構築費 =単価50万円(税抜き)以上の設備投資を行うことが必須
②技術導入費  ※上限額 =補助対象経費総額(税抜き)の1/3
③専門家経費  ※上限額 =補助対象経費総額(税抜き)の1/2
④運搬費
⑤クラウドサービス利用費
⑥原材料費
⑦外注費 ※上限額=補助対象経費総額(税抜き)の1/2
⑧知的財産権等関連経費  ※上限額 =補助対象経費総額(税抜き)の1/3

ものづくり補助金は、クレメンティンを冷凍ジュースにする際の加工施設整備(上の①)のため、278万円を受給しました。補助率2/3で278万円なので、加工設備整備については417万円となります。

この加工設備によって、独自ジューサー及びジュース冷凍化技術を確立しました。

大学や研究所を巻き込んだクレメンティンの6次産業化

補助金を使って冷凍ジュースを作り上げる過程で、各機関の協力を得られました。

<生産部門>

クレメンティンの栽培は国内では難しいのですが、佐賀果樹試験場の技術指導を受けられました。それにより、日本でもスペインのクレメンティンの栽培が可能になりました。加えて、従来栽培してこなかった、ポンカンや不知火(デコポン)といった柑橘類も生産できるようになりました。

<加工部門>

佐賀大学の技術協力を受けられました。それにより、果物の風味を落とさない独自ジューサーを導入、またフレッシュな風味をいつまでも残せる、スペインで飲んだような冷凍ジュース技術を確立できました。

これにより缶ジュースなどよりもさらに風味が生き、保存できるジュースを製造可能になりました。

<販売部門>

直営販売所だけではなく、委託販売、ネット販売などを拡充しました。また、各地で行われる展示会や商談会にも積極的に出席し、コネクションを作ります。

その結果、販売先に道の駅、百貨店、JR九州、「むらからまちから館」などを開拓できました。

日本には希少な柑橘をクオリティ高く生産し、独自技術で加工し、これまでにない販路開拓を成功させました。これこそが農業の6次産業化の典型例です。それをものづくり補助金などの補助金が支えています。

2002年にはたった800万円だった年商は20年で3倍超の2740万円まで上がりました。6次産業化によって事業規模も大幅に拡大しました。

SDGsにも配慮した6次産業化

さらに特徴的なのは、柑橘類の搾りかすも有効利用して製品を作り上げました。最近のSDGsに沿った素晴らしい考えです。

具体的にはジュース搾汁後の柑橘(クレメンティンほか)を利用し、天然のアロマオイルの製造に成功しました、通常のアロマオイルは人口香料を使っているものも多いのですが、こちらのアロマオイルは、実際の柑橘をもとにした製品で、自然な香りと肌へのやさしさから、女性層やエステサロンからの引き合いが大きなっています。資源を無駄にせず、人の健康に役立つ商品開発によって外部企業からの問い合わせも増えています。

6次産業化に成功すれば売上3倍増も夢ではない!補助金活用プロデューサーに相談しよう

今回の事例は農業の6次産業化典型的な成功例です。

周囲がやらないこと(クレメンティの日本での栽培)を技術サポートによって確立し、加工品のクオリティを上げ、積極的な営業活動で販路拡大する。それを補助金が後押ししたという結果です。

さらに、搾汁後の搾りかすも有効利用し、SDGs的にも好ポイントとなります。環境に配慮した技術や商品は消費者受けもよいのです。

これら一連の流れについては、農家の方1人で決めたわけではなく、周囲のサポートあってのことです。ぜひ専門家を活用して、専門家のコネクションも利用して農業の6次産業化を成功させてください。

当サイトの補助金活用プロデューサーは各地にコネクションがあり、適切な補助金をサポートし、さまざまな取引先開拓につなげます。

まずお問い合わせいただき、6次産業化が可能かご判断ください。6次産業化で売上3倍も夢ではないことは本事例でもご確認いただけるはずです。

ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

[公募要項・申請様式・Jグランツ申請情報にアクセスしたい方]
https://portal.monodukuri-hojo.jp/

2023年アップシフト補助金採択プロデュース実績をまとめました
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