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【業種転換まさかの大成功】テイクアウトと通販で他社と差別化した街中ラーメン屋の成功事例

新型コロナウイルス禍を契機に事業転換、事業再構築がしやすくなるための補助金体制が整備されました。事業再構築補助金によって、それまでの事業のあり方を見直し、新しいアイデアで販売促進ができた事例を紹介します。

これまでのやり方で続けた方が良いのか、思い切った事業転換をしたいが、なかなか踏み切れないラーメン屋さんの成功事例ストーリーです。

 

事業再構築補助金で経営方法を変え、販売促進に成功した今回の事例紹介

業種   飲食店→ラーメン、具材小売りに「業種転換」
創業   30年目
社員人数 代表者夫婦+息子夫婦
エリア  関東地方
古い店内をコロナ対策仕様に改装できない・・・!
発想の転換で小売業に事業転換し販売促進に成功!

 

関東地方で家族経営をしているラーメン店です。30年間地元に愛されるお店を続けていました。

味のある(言い換えると古い)店内で常連さんを中心に賑わっていましたが、店内の狭さや換気の悪さによりコロナ禍対応も悪く、大きく売り上げを落としてしまいました。

2020年は前年2019年比50%と売り上げは半減。店内を対コロナ仕様(換気装置の設置等)に改装しようにも、狭さや工事の難しさで袋小路に陥ってしまいました。

何とか事態を打開しようと,補助金コンサルタントに現状を相談すると「事業再構築補助金」で業種転換検討について丁寧なアドバイスを受けます。

ちょうど息子さん夫婦にラーメン店を引き継がせたいと思っていたタイミングだったので、事業再構築補助金(回復・再生応援枠)を利用し、大きくお店のあり方を変えることにしました。
具体的には、事業再構築補助金を活用してその場で食べるラーメン屋から、業態転換し、ラーメンやスープ、具材などを店頭販売(テイクアウト)と通販によって小売する形へ業種転換します。ただしご近所さんのことも考え、出前は残しました。

テイクアウトや通販転換へのメリットとして

  1. 食物ロスが減り(冷凍保存でき、注文があった分しか仕込まない)
  2. SDGsの面からも望ましいこと

も計画書に加筆しました。

店内を大きな厨房に改装し、通販用の梱包スペースなども設置。狭い店内でラーメンを食べるのではなく、そこを小売スペース(店頭ディスプレイ)に改装します。ラーメンの通販サイトへの掲載費用(クラウドサービス費)や宣伝素材の撮影(広告宣伝費)なども事業再構築補助金の対象となるのでこれも利用します。

このようにして、従来のお店で食べるラーメン屋からテイクアウト、通販をメインにした小売りへと大きく業種転換を果たしました。

 

事業再構築補助金についてまとめ

ここで事業再構築補助金についてまとめておきます。

今回使ったのは「事業再構築補助金<回復・再生応援枠>」です。新型コロナウイルスの影響が長期化することによって、需要や売上が悪化している中小企業が、「新分野展開」「事業転換」「業種転換」「業態転換」等の事業再構築を支援する補助金です。

コロナの悪影響を払しょくするため、会社の経営存続のためのリストラクション(廃業ではなく再構築)を支援します。

特に「回復・再生応援枠」はコロナで甚大な被害を負った企業の事業再構築を応援するもので、本枠で落ちても通常枠にて再審査があり、非常に通りやすいものになっています。

  • 2020 年 4 月以降の連続する6か月間のうち、任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019 年又は 2020 年1月~3月)の同3か月の合計売上高と比較して 10%以上減少していること等【売上高等減少要件】
  • 【回復・再生への申請要件】以下の①又は②のいずれかの要件を満たすこと
    ①2021 年 10 月以降のいずれかの月の売上高が対 2020 年又は 2019 年同月比で 30%以上減少していること等
    ②中小企業活性化協議会等から支援を受け再生計画等を策定していること
  • 利用できる費目
    建物費、機械装置・システム構築費(リース料を含む)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費、研修費

 

事業再構築補助金の審査に通過した!

「補助金マッチ」コンサルによる事業再構築補助金の申請をしましたが、結果はどうだったのか、また、それによって販売促進につながったのでしょうか?

 

事業再構築補助金の申請結果

事業再構築補助金を満額受給できました回復・再生応援枠の1回目審査で合格(回復・再生応援枠は落ちても通常枠(補助率2/3)で再審査可能)しました。

店舗造作は、客席をなくして作業用スペースに改造。
テイクアウト用の受付、麺やスープの梱包機械、作業台、冷凍庫、ラーメン等通販サイトの登録運営費、など総額640万円の費用がかかりましたが、審査に通り満額受給できました。

640万円×3/4=480万円(補助金上限500万円)
600万円超のうち480万円の補助受給により、実質120万円の自己資金でテイクアウト&通販によるラーメン小売ショップに業種転換できました。

 

補助金受給後、販売促進を果たしたお店の現状

冷凍食品ではない本格派ラーメンの通信販売はなかなか好評で、かつ有名店の通販は高いので、価格を抑えた戦略がうまくいきました。息子夫婦はITに強いため、どんどん販売(EC)サイトを増やして客へのアクセス機会を獲得しているようです。

店舗内のコロナ対策にかかる費用や維持費も最低限に抑えることができ(テイクアウトの受付回りくらい)、かつ食器洗いなどの手間も省けるので、効率が上がりました。

2019年比25%の売り上げ増となり、大成功です。ラーメンの命であるスープづくりなども日中に行えるので労働環境も改善しました。夜遅くまで仕事をしないで済むようになりました。

 

事業再構築補助金のポイント

  • 認定経営革新等支援機関と一緒に経営計画書を作り上げる
  • コロナによる売り上げ減少があれば多くの場合申請できる
  • 上限枠も多く、事業再構築のための補助金額は十分確保できる
  • 2023年は【通常枠】、【物価高騰対策、回復・再生応援枠】、【産業構造転換枠】、【成長枠】、【グリーン成長枠】、【サプライチェーン強靱化枠】の6類型で展開
  • 回復・再生応援枠はチャンスが2回(回復・再生応援枠と通常枠)

 

事業再構築補助金の申請は補助金活用プロデューサーにお任せ!

アップシフトでは複雑な事業再構築補助金の申請要件についても、お客様にかみ砕いて説明します。

また、みなさまのご希望を聞き、なるべくそれを叶える、かつ現実的に補助金審査に通過するラインを提案します。補助金は審査に通らなければ1円も受給できません。

審査官に心証を良くする申請内容というものもあり、そのあたりとみなさまのご希望の折り合いをどうつけるか話し合ってきましょう。
ぜひ活用をお勧めします。

 

令和二年度第三次補正・令和三年度補正・令和四年度予備費「事業再構築補助金」

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https://jigyou-saikouchiku.go.jp/

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